![]() Procede de purification de plasma sanguin
专利摘要:
公开号:WO1990005461A1 申请号:PCT/JP1989/001179 申请日:1989-11-18 公开日:1990-05-31 发明作者:Shuuji Saito;Kouichi Misawa;Eiichi Makino;Takashi Hagi;Noriaki Kadota;Yoshiro Toda 申请人:Tosoh Corporation; IPC主号:A23J3-00
专利说明:
[0001] 明 細 書 血漿の精製方法 技術分野 [0002] 本発明は、 血漿の精製方法、 さらに詳しくは、 特に食品に 使用する血漿の脱臭および脱色方法に関する。 背景技術 [0003] 牛または豚の血液は屠畜場において採取される。 採取され た血液には、 直ちにクェン酸ナ ト リ ゥムが加えられて血液の 凝固を防止し、 また、 遠心分離により血漿と血球が分離され る。 屠畜場では、 この段階である程度の溶血をさけることは できない。 そのため、 現在食品用として使用されている血漿 には血球成分が含まれている。 従って、 屠畜場より採取され ている血漿をそのまま加熱してゲル化させるとゲルが着色す るという問題点があり、 そのためにその利用範囲が限られて いた。 [0004] 他の問題点として、 上記のように屠畜場で得られた血漿を 乾燥して得た血漿粉末は、 特有の好ましからざる臭い及び味 を有する点が挙げられる。 この臭い及び味は、 製造当時は弱 いが経時的に強く なるので、 市販の血漿粉末はいずれも不快 な臭い及び味を有している。 血漿粉末は食品の品質改良剤、 特に保水や弾力増加のために使用されるが、 添加量が多いと 食品の風味を害するため添加量が制限され、 充分な効果が得 られないことが多い。 このため食品の風味を害さないような 臭い及ぴ味の改良された血漿粉末が望まれている。 [0005] ゲルの着色を防止し、 且つ好ましからざる臭い及び味を消 すために血漿を脱色脱臭処理すると、 処理を行った血漿には. 処理の際に使用した吸着剤や処理中に変性した不溶性の蛋白 質、 菌等が存在しているのでそれらを除去する必要がある。 発明の開示 [0006] 本発明の目的は、 簡単な操作により、 臭い及び着色物質の 少ない血漿由来の蛋白質を得ることができる方法を提供する にあり、 また、 他の目的は、 血漿中の不純物、 特に血漿を脱 色脱臭する際に血漿中に混入または生じた不純物 (すなわち、 着色物質や異臭の除去に使用した吸着剤および除去処理時に 生じた不溶性の蛋白質など) を効率的にしかも工業的有利に 除去するに適した方法を提供するにある。 [0007] 本発明は、 その一面において、 血漿中に含まれる着色の原 因となっている物質を取り除く方法において、 血漿を酸性も しく は塩基性物質で処理して、 着色の原因となっているへモ グ ビンを変性させ除去することを特徴とする血漿の精製方 法を提供する。 [0008] 本発明は、 他の一面において、 血漿中に含まれる着色の原 因となっている物質を取り除く方法において、 該血漿を酸性 条件下、 活性炭処理することを特徵とする血漿の精製方法を 提供する。 [0009] 本発明は、 さらに他の一面において、 血漿にカルボキシル 基を有する高分子電解質を添加し、 次いで酸処理することを 特徴とする血漿の精製方法を提供する。 [0010] 本発明は、 さらに、 他の一面において、 血漿をセ ラ ミ ッ ク フ ィ ルタ一で濾過処理することを特徴とする血漿の精製方法 を提供する。 発明を実施するための最良の形態 [0011] 本発明に使用する血漿は動物の血液より得られたものを使 用する。 このとき溶血等により血球成分が血漿中に含まれて いても、 一向に差し支えない。 [0012] 本発明の第 1の血漿の精製方法は、 血漿を酸性もしく は塩 基性物質で処理して、 着色の原因となっているへモグロビン を変性させ除去することからなる。 [0013] 上記の処理方法においては、 まず、 血漿に酸性物質または 塩基性物質を加えることによってそのままの状態で暫く攛拌 する。 このとき血漿中に含まれる蛋白質のうち、 へモグロビ ンは変性するが、 ゲル化特性を持つアルブミ ンは変性しない P H領域にするのが大切である。 この時の液性 P Hとしては酸性 条件の場合は 3〜 6、 好ま しく は 3. 5〜 5、 塩基性条件の場 合は 9〜: 13、 好ましく は 1 1〜12である。 P H調整には、 酸性条 件の場合は塩酸、 燐酸、 酢酸など、 また塩基性条件の場合は 水酸化ナ ト リ ウム、 水酸化力 リ ウムなど、 得られた血漿を食 品添加物として使用する場合を考慮して食品製造工程上使用 が認められているものを用いることが望ま しい。 酸性または 塩基性物質を加えた溶液を、 血漿中に舍まれているアルブミ ンが熱変性しない温度、 即ち 0〜40 °cで 1〜90分攪拌し、 へ モグ口ビンを変性させ、 除去する。 ヘモグロビンの除去は、 このような変性時に採用した酸性もしくは塩基性条件と同一 条件下でも、 または処理溶液に前述の塩基または酸を滴下し て PHを 7〜 8のほぼ中性に調整した後でもよいが、 ほぼ中性 にもどしてから行うほうが好ましい。 このような処理により、 変性へモグロビンを除去できる。 [0014] 本発明の第 2の血漿の精製方法は、 血漿を酸性条件下に活 性炭で処理することからなる。 [0015] 活性炭の添加量は、 溶液重量に基づき 0. 5〜10重量%が好 ましい。 この方法においては、 酸性にするために、 酸性物質 を加える。 このとき血漿中に含まれているゲル化特性を持つ アルブミ ンは変性、 ゲル化せず、 かつヘモグロビンが活性炭 に吸着しやすい条件にすることが重要である。 この時の液性 P Hとしては 3〜 6、 好ましく は 3. 5〜 5である。 P H調整には, 得られた血漿を食品添加物として使用する場合を考慮して、 塩酸、 燐酸、 酢酸など食品製造工程上使用が認められている ものを用いることが望ましい。 [0016] 活性炭および酸性物質を加えた後、 温度 0〜4(TCで 10分〜 24時間ぐらい攪拌する。 活性炭を除去することにより、 処理 を終了する。 活性炭除去は、 酸性条件のまま行ってもよく、 あるいは液性の P Hをアル力 リ物質を加えることにより 7〜8 にしてから行ってもよい。 P H調整には、 水酸化ナ ト リ ウム、 水酸化力 リゥムなど食品製造工程上使用が認められているも のを用いることが望ましい。 血漿に活性炭および酸性物質を加える順序には特に限定は ないが、 脱色 · 脱臭効果からみて、 まず活性炭、 次いで酸性 物質を添加することが好ましい。 [0017] かく して、 酸性条件下に活性炭で処理する第 2の方法によ れば、 単に酸性物質または塩基性物質で処理する第 1の方法 と比較してへモグロビンをより完全に除去することができる ( 本発明の第 3の血漿の精製方法は、 血漿にカルボキシル基 を有する高分子電解質を添加し、 次いで酸処理することから なる。 [0018] 血漿を舍む溶液には蛋白質以外に、 いろいろな微量成分が 舍まれていてそれらが異臭を発生させる原因と考えられてい る。 例えば、 脂質は紫外線により酸素と反応し過酸化され異 臭の原因となるといわれている。 その際、 金属イ オ ンは、 そ の過酸化反応を促進するといわれている。 また、 原料として 凍結プラズマを用いたときなどに見られる、 不溶化した蛋白 質なども異臭の原因と考えられる。 カルボキシル基を有する 高分子電解質を用いる本発明の第 3の精製方法によれば、 特 に異臭を発生させる原因となる物質をほぼ完全に除去するこ とができる。 [0019] この方法においては、 先ず、 血漿にカルボキ シル基を有す る高分子電解質を混合し、 0 :〜 50 °C程度で 10分〜 60分く ら い攪拌する。 こ こで用いるカルボキシル基を有する高分子電 解質としては、 得られる血漿が食品として用いられることを 考慮して、 アルギン酸、 アルギン酸ナ ト リ ウム、 ポ リ アク リ ル酸、 ポ リ アク リ ル酸ナ ト リ ウム、 カルボキ シメ チルセル口 ースなど食品製造工程上使用認められているものを用いるの が好ましい。 添加方法は、 血槳を舍む原料溶液中にそのまま 高分子電解質を溶解させても良いし、 また、 高分子電解質の 水溶液をあらかじめ調整しておきそれを混合させても一向に 差し支えない。 添加する高分子の量は、 高分子電解質の添加 に伴う溶液の粘性の増加による機器の操作性、 高分子電解質 をゲル化して除去する際の操作性等を考慮して、 処理溶液に 基づき、 0. 001〜10重量%、 好ましく は、 0. 01〜5重量%程 度である。 精製度を高めるために、 高分子電解質に活性炭を 併用して添加することもできる。 [0020] 次いで、 溶液の P Hを、 添加した高分子電解質がゲル化し、 蛋白質が変性しにく い領域にする。 このとき、 液性を酸性に し過ぎると溶解している蛋白質をいためるので、 ρΗ 1 ~ 5、 好ましくは PH 3〜 4程度に調整する。 その後、 不溶性の物質 及び生じた沈澱物を瀘別し得られた上澄に塩基性物質を加え P Hを中性にする。 得られた蛋白質が食品として用いられるこ とを考慮して、 上記の P H調整には、 酸性物質として塩酸、 酢 酸、 燐酸などを、 塩基性物質としては、 水酸化ナ ト リ ウム、 水酸化力 リ ゥムなど食品製造工程上使用することが認められ ているものを用いることが望ましい。 その後 られた溶液に 濃縮などの操作を適宜行い、 常法にしたがって乾燥させるこ とにより、 異臭の少ない血漿蛋白質を得ることができる。 本発明の第 4の血漿の精製方法は、 血漿をセラ ミ ッ ク フ ィ ルター処理することからなる。 [0021] 血槳中には変性蛋白質などの不純物が含まれており、 特に 脱色脱臭処理により得られる血漿は、 吸着剤として用いた活 性炭、 その処理中に生じたと思われる変性した不溶性蛋白質 生菌を含んでいる。 これらの不純物はセラ ミ ックフ ィ ルタ ー 処理によって非常に効率よく除去することができる。 [0022] この処理方法においては、 血漿をそのまま、 セラ ミ ックフ ィルターで濾過することによりその処理は完了する。 このと き用いられるフ ィ ルタ一は市販のものを用いればよく、 細孔 径は、 含まれている不純物の大きさにより決められるので一 概に、 限定することはできないが、 25 以下のポアサイズの ものを用いるのが好ましく、 5 卿以下のものがさらに好ま し い。 [0023] セ ラ ミ ッ ク フ ィ ルタ一処理して得られる濾液には、 血漿中 の不純物、 特に脱色脱臭処理に用いられた活性炭などの脱色 脱臭剤、 生菌、 変性不溶化した蛋白質はほとんど含まれてお らず、 蛋白質、 塩類等の水に溶解しているものだけが含まれ ている。 それゆえセラ ミ ッ クフ ィ ルタ一処理を行って得られ る血漿蛋白質の商品価値が高く なることは勿論のこと、 次に 膜濃縮工程を行う場合は濃縮速度が速くなり、 膜の劣化を防 ぐなどの効果がある。 [0024] 上記の第 1〜第 4の血漿精製方法は、 それらを適宜組合せ て実施することができ、 それによつて高度の精製を達成する ことができる。 代表的な血漿精製方法の例としては、 血漿に 力ルポキシル基を有する高分子電解質及び活性炭を添加し、 酸処理する方法が挙げられる。 すなわち、 血漿に活性炭及び カルボキシル基を有する高分子電解質を添加し、 10 °C 〜 50 C 程度で 10分〜 4時間く らい攪拌する。 このときの高分子電解 質の種類、 添加量、 添加方法等は先に述べたとおりである。 また、 活性炭の添加量は通常、 液に含まれている蛋白質量に 基づき、 3 ~ 25重量%程度が適当である。 その後、 先に述べ た酸処理を行い、 脱臭,脱色された蛋白質を得る。 [0025] このような処理の組合せにより、 着色及び臭いのより少な い血漿が得られる。 このとき、 処理順序として血漿を高分子 電解質処理し、 次いで活性炭処理し、 最後に P H変性処理する ことが好ましい。 特に着色の少ない血漿が得られるからであ o [0026] さらに、 このような処理に加えて、 最後に、 セラ ミ ックフ ィルタ一処理を行うことにより食品、 食品添加物としてより 適した優れた血漿を得ることができる。 [0027] 以下実施例により本発明を更に詳細に説明するが、 本発明 はごれらの実施例のみに限定されるものではない。 [0028] 各実施例において、 蛋白質含量はビユウレツ ト試薬で定量 し、 また、 ヘモグロビン含量は 410nmのへミ ンの吸光度を測 定することにより求めた。 また、 蛋白質中のヘモグロビン濃 度は、 へミ ン吸光度 (A ) と蛋白質濃度 (ingZm^ , ( B ) )と の比 (A ) Z ( B ) として表した。 [0029] 実施例 1 [0030] 豚の血液を遠心分離して血漿を得た後、 その血漿中に血球 を加えて以下のようなサンプルを調製した。 豚血漿 50g (サ ンプル No.1、 対照) [0031] 豚血漿 50g +豚血球 1.0 g (サンプル No.2 ) [0032] 豚血漿 50g +豚血球 2. 0 g (サンプル Nd 3 ) [0033] 豚血漿 50g +豚血球 5.0 g (サ ンプル No.4 ) [0034] 各々のサンプル中の蛋白質量及びへモグロビン舍量を測定 しフ o [0035] 上記のように調整したサンプルに、 室温で以下のような処 理を つた。 [0036] 1 ) 塩酸を加えることにより液性の ΡΗを 4. 0にし、 30分間攪 拌する。 [0037] 2 ) 水酸化ナ ト リ ゥムを加えて液性の ΡΗを中性にし、 30分攪 拌する。 [0038] 3 ) 変性沈澱したヘモグロ ビンを濾別する。 [0039] このようにして得られた各々のサンプルの上澄の蛋白質量 及びへモグロビン量を測定した。 それらの値よりへモグロビ ン濃度を求め、 その結果を表 1 にまとめた。 [0040] 表 1 [0041] [0042] 表 1より蛋白質量に対するへモグ口ビン量はそれぞれ減少 していることがわかる。 また、 血漿中に多量のヘモグロ ビン が含まれるほどその除去率は良いことがわかる。 [0043] また、 得られた溶液をスプレードライ した結果、 蛋白質中 に含まれるヘモグロ ビンの量が少ないほど臭いは減少してい 実施例 2 [0044] 豚血漿に血球 10重量%加えた後、 室温で以下のような処理 [0045] ¾Γ Π"つた ο [0046] 1 ) 塩酸を加えて液性の Ρ Ηを [0047] 3. 0 (サンプル No. 5 ) [0048] 4. 0 (サンプル No. 6 ) 、 または 5. 0 (サンプル No. 7 ) [0049] にし、 30分間攪拌する。 [0050] 2 ) 水酸化ナ ト リ ゥムを加えて液性の P Hを中性にし、 30分攪 拌する。 [0051] 3 ) 変性沈澱したヘモグロ ビンを濾別する。 [0052] さらに、 豚血漿に血球 10重量%加えた後、 室温で以下のよ うな処理を行った。 [0053] 1 ) 水酸化ナ ト リ ゥムを加えて液性の P Hを [0054] 12. 0 (サンプル No. 8 ) 、 [0055] 13. 0 (サンプル No. 9 ) [0056] にし、 30分間攪拌する。 [0057] 2 ) 塩酸を加えて液性の P Hを中性にし、 30分攪拌する。 [0058] 3 ) 変性沈澱したヘモグロ ビンを濾別する。 [0059] このようにして得られた各々のサンプルの処理前、 処理後 の上澄の蛋白質量及びヘモグロ ビン量を測定した。 その結果 を表 2にまとめた。 [0060] 表 2 [0061] 実施例 3 [0062] 室温で、 血球が含まれている豚血漿 (サンプル NOL10、 対照) に塩酸を加えることにより PHを 4に調整し、 20分間攪拌した。 沈澱物を除去した後、 得られた上澄 (サンプル Να11、 対照) に活性炭を蛋白質量の 5重量% (サンプル Νο.12) 、 10重量% (サンプル Νο,13) 、 15重量% (サンプル Ν 14) 、 20重量% (サンプル ¾15) 、 25重量% (サンプル Να16) 、 30重量% (サンプル Να17) 加えた。 そのままの状態で、 3時間攪拌し た後、 加えた活性炭を濾別し、 水酸化ナ ト リ ゥムを加えるこ とにより PHを 7に調整した。 各々のサンプル中の蛋白質濃度 及びへモグロビ ン含量を測定した。 それらの値より、 蛋白質 中のへモグロビ ン濃度を求め、 表 3にその結果をまとめた。 表 3 [0063] 実施例 4 [0064] 室温で、 血球が含まれている豚血漿 (サ ンプル No_18、 対照) に塩酸を加えることにより PHを 4に調整し、 20分間攪拌した。 沈澱物を除去した後、 得られた上澄 (サ ンプル Να19、 対照) に活性炭を蛋白質量の 15重量%加えた。 そのままの状態で、 10分 (サ ンプル Νο.20) 、 30分 (サンプル Nd21) 、 60分 (サ ン プル No.22) 、 120分 (サ ンプル No.23) 、 180分 (サ ンプル Να24) 24時間 (サ ンプル Νο.25) 攪拌した後、 加えた活性炭を濾別し、 水酸化ナ ト リ ゥムを加えることにより PHを 7 に調整した。 各 々のサンプル中の蛋白質濃度及びへモグロビン含量を測定し た。 それらの値より、 蛋白質中のヘモグロビン濃度を求め、 表 4にその結果をまとめた。 · 表 4 [0065] [0066] 実施例 5 [0067] 豚血漿 1 kgに 2 %アルギン酸ナ ト リ ウム水溶液 200 を加 えて 30 °Cで 1時間攪拌した。 この溶液中に塩酸を添加するこ とにより PHを 3. 8に諷整した後、 沈澱物を濾別除去した。 得 られた溶液を濃縮した後、 スプレードライヤーで乾燥させる ことにより血漿粉を得た。 得られた血漿粉は、 未処理のもの に比べて、 臭いはかなり緩和されていた。 [0068] 実施例 6 [0069] 豚血漿 l kgに 0. 5 %ポリアク リル酸ナ ト リ ゥム水溶液 200 m£を加えて 30 °Cで 1時間攪拌した。 この溶液中に塩酸を添加 することにより P H I. 8に調整した後、 沈澱物を濾別除去した < 得られた溶液を濃縮した後、 スプレードライヤーで乾燥させ ることにより血漿粉を得た。 得られた血漿粉は、 未処理のも のに比べて、 臭いはかなり緩和されていた。 [0070] 実施例 7 [0071] 豚血漿 l kgに活性炭 1 gを加えた後、 塩酸を添加して、 P H 4に調整し室温で 3時間攪拌した。 この溶液に、 0. 1重量% のアルギン酸ナ ト リ ゥム水溶液 1000 加え、 不溶物を除去し た。 得られた溶液を限外濾過 (U F ) 膜を用いて脱塩濃縮し た後、 スプレー ドライヤーで乾燥させることにより、 血漿粉 を得た。 得られた血漿粉は、 未処理のものに比べて、 着色及 び異臭がかなり緩和されていた。 [0072] 実施例 8 [0073] 豚血漿 1 kgに活性炭 1 gとアルギン酸ナ ト リ ウム 1 gを加 えたのち、 塩酸を加えることにより、 P H 4に調整し室温で 3 時間攪拌した。 その後沈澱物を濾別して得られた溶液を U F 膜を用いて脱塩濃縮した後、 スプレー ドライヤーで乾燥させ ることにより、 血漿粉を得た。 得られた血漿粉は、 未処理の ものに比べて、 着色及び異臭がかなり緩和されていた。 [0074] 実施例 9 , 10 [0075] 脱色脱臭処理後の血漿 200 ^をポアサイズが、 実施例 9 と して 1. 0 卿 、 実施例 10として 0. 2 卿 (いずれも濾過面積 0. 48 m2 ) のセラ ミ ッ クフィルター (日本ガイ シ株式会社製) を用 いてク スフ口 一濾過を行った。 このときの処理前液、 濃縮 液、 濾過液中の粒子数、 生菌数、 蛋白質濃度、 透過速度を比 較した。 粒子数は前述のレーザ一ビーム機を用いることによ り、 また、 生菌数は標準寒天培地を用いることにより測定し た。 また、 蛋白質濃度も測定した。 結果を表 5 , 6に示す。 [0076] さらに得られた濾過液及び処理前液を濃縮膜 (東ソ一株式会 社製、 TS— 30) を用いて濃縮し、 そのときの血漿の濃縮速度 を比較した。 透過液は、 処理前液に比べて初速度で 1. 5倍速 かつブ^ [0077] 透過液の膜濃縮液をスプレードラィすることにより血漿粉 を得た。 得られた血漿粉の 10%水溶液を調整し、 ゲル化させ たところ該処理をしなかったものに比べて白いゲルを得るこ とができ商品的価値が上がつた。 表 5 (実施例 9 ) 粒子数 (X104 蛋 白 濃度 生 菌 数 透 過 :!^ 度 コ Z10 m£) (mg mi) (コ Zm£) (P2Zm2 ♦ h 処 理 前 液 198000 52.5 8 [0078] 透過液 ( 2分後) 1133 51.1 0 50 透過液(150分後) 379 50.3 0 12.8 濃縮液(150分後) 334000 58.1 10 [0079] 表 6 (実施例 10) [0080] 実施例 11 [0081] 豚血漿 100kgに活性炭 2 kg、 0. 1 %アルギン酸ナ ト リ ウム 溶液 10 ^を加えた後、 塩酸を加えることにより溶液の PHを 4 に調整した。 25°Cで 3時間攪拌した。 生じた沈澱物や添加し た活性炭などを布フ ィ ルタ 一 (孔径 15〜30卿 ) で濾過した後、 水酸化ナ ト リ ゥムを加えることにより、 PHを 7に調整した。 得られた溶液を U F膜を用いて脱塩濃縮した後、 スプレード ライヤ一で乾燥させることにより、 血漿粉を得た。 得られた 血漿粉は、 未処理のものに比べて、 着色及び異臭がかなり緩 和されていた。 [0082] 実施例 12 [0083] 豚血漿 100kgに活性炭 4 kg、 0. 1 %アルギン酸ナ ト リ ウム 溶液 10 £を加えた後、 塩酸を加えることにより溶液の PHを 4 に調整した。 25°Cで 3時間攪拌した。 生じた沈澱物や添加し た活性炭などを実施例 11と同様の布フィルタ一濾過した後、 水酸化ナ ト リ ゥムを加えることにより、 PHを 7 に調整した。 得られた溶液をセ ラ ミ ッ クフ ィ ルタ 一 (孔径 1. 0 卿 ) を用い て濾過を行った。 得られた溶液を U F膜を用いて脱塩濃縮し た後、 スプレードラィヤーで乾燥させることにより血漿粉を 得た。 得られた血漿粉は、 未処理のものに比べて、 着色及び 異臭がかなり緩和されていた。 産業上の利用分野 [0084] 本発明の方法により処理された血漿は、 未処理のものに比 ベて、 着色及び臭いが少なく、 食品添加物として有用である。 また、 高分子電解質で処理する方法を用いれば微粉末の吸着 剤、 変性で不溶化した蛋白質が除去されるので、 それらを除 くための特別な操作がいらず、 また、 処理後得られた溶液を 膜濃縮する際、 膜をいためない。 [0085] しかも、 予め PH変性処理などでヘモグロ ビン含量の少ない 血漿を用いれば、 より効率良く着色の原因となっている物質 を取り除く ことができる。 また、 この処理で取り除かれてい るヘモグロ ビン中に含まれているへマチ ン (鉄イ オ ン) は、 血漿中に含まれている脂質を過酸化するとも考えられるので、 この処理を施した血漿は、 食品または食品添加物としてより 適していると考えられる。 [0086] セラ ミ ッ ク フ ィ ルタ一処理後得られる血漿には、 不純物、 特に脱色脱臭処理後血槳中に含まれている活性炭などの脱色 剤、 脱臭剤、 生菌、 変性不溶化した蛋白質が除去されている のでその商品的価値が上がる。 また、 使用するフィ ルタ一は、 セラ ミ ツクでできているので目詰まりが生じても焼き直すこ とにより再生されるので耐久性がよい。 また、 次に膜濃縮ェ 程を付け加えても不溶物が取り除かれているので、 膜効率が よく、 また膜の劣化も少ない。 このように本発明の方法は、 耐久性および操作性にすぐれた方法である。
权利要求:
Claims請 求 の 範 囲 1. 血漿中に含まれる着色の原因となっている物質を取り 除く方法において、 血漿を酸性または塩基性物質で処理して、 へモグロビンを変性させ除去することを特徵とする血漿の精 製方法。 2. 血漿に酸性物質を加えて P H値を 3〜 6に調整するか、 または塩基性物質を加えて pH値を 9〜13に調製し、 0〜40で に保持してへモグロビンを変性させ、 次いでへモグロビンを 除去する請求の範囲第 1項に記載の精製方法。 3. ヘモグロ ビンを変性させた後、 塩基性物質または酸性 物質を加えて P H値を 7〜 8にしたうえへモグロビンを除去す る請求の範囲第 2項に記載の精製方法。 4. 血漿中に含まれる着色の原因となっている物質を取り 除く方法において、 該血漿を酸性条件下、 活性炭処理するこ とを特徵とする血槳の精製方法。 5. 血漿に活性炭を溶液重量に基づき 0. 5〜: L0重量%加え, 且つ酸性物質を加えて P H値を 3〜 6 とし、 0〜40でに保持し- 次いで活性炭を除去する請求の範囲第 4項に記載の精製方法 ( 6. 活性炭を除去するに際し、 混合液にアル力 リ物質を加 えることにより P H値を 7〜 8に調整したうえ活性炭を除去す る請求の範囲第 5項に記載の精製方法。 7. 血漿にカルボキシル基を有する高分子電解質を添加し 次いで酸処理することを特徵とする血漿の精製方法。 8. 力ルポキシル基を有する高分子電解質がアルギン酸、 アルギン酸ナ ト リ ウム、 ポ リアク リル酸、 ポ リ アク リル酸ナ ト リ ゥ厶およびカルボキ シメ チルセルロ ースからなる群から 選ばれた少く とも一種である請求の範囲第 7項に記載の精製 方法。 9. 力ルボキシル基を有する高分子電解質の添加量が処理 液重量に基づき 0. 001〜 10重量%である請求の範囲第 7項に 記載の精製方法。 10. 力ルポキシル基を有する高分子電解質とともに活性炭 を添加する請求の範囲第 7項に記載の精製方法。 11. カルボキシル基を有する高分子電解質を加えて 0 〜 50 °Cに保持し、 次いで酸を加えて P H値を 1 〜 5にする請求の範 囲第 Ί項に記載の精製方法。 12. 血漿をセラ ミ ックフ ィ ルターで濾過処理することを特 徵とする血槳の精製方法。 13. ポアサイズ 25 以下のセ ラ ミ ッ クフ ィ ルタ 一を使用す る請求の範囲第 12項に記載の精製方法。 14. 血漿に活性炭及び力ルポキシル基を有する高分子電解 質を添加し、 次いで酸処理することを特徴とする血漿の精製 方法。 15. 酸処理した後、 さらにセラ ミ ックフ ィ ルターで濾過処 理する請求の範囲第 14項に記載の精製方法。
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